足立美術館と石見銀山
公民館役職員の研修旅行は数年前から「世界遺産」を訪ねる事が一つの目的になっています。
今年は2007年7月に世界遺産に登録された「石見銀山(いわみぎんざん)」と足立美術館を見学する為に、遠く島根まで足を運びました。
大野町を早朝に出発し、途中で昼食を取って最初の目的地「足立美術館」に到着したのは、午後3時過ぎ。
「名園につつまれ、名画に染まる。」
昭和45年に島根県安来市に開館された「足立美術館」ですが、今回が初めてという役職員がほとんどです。
創設者足立全康が自ら収集した、横山大観をはじめとする近代日本画と、陶芸、彫刻、蒔絵、童画などの魅力的なコレクションの数々。
そして日本の神々のふるさとと言われる出雲の国の恵まれた自然を借景に、四季折々の表情を醸し出す50,000坪の日本庭園は、本当に素晴らしく、何時までも眺めていたいと思う庭園でした。
美術館見学の後、バスに乗って「玉造温泉」へ。
宿泊先の「白石家」では、若女将率いる「白石一座」による「安来節」や「銭太鼓」の舞台を楽しみ、選ばれた3名が「ドジョウすくい」の特訓を受けて・・・「免許皆伝?」となりました。
翌日は早々に旅館を出発して、最大の目的地である「石見銀山」へ向かいました。「石見銀山ガイドの会」の田中秀樹さんに案内をしてもらいます。
最初に銀山の模型を見ながら説明を受け、遊歩道を歩いて「龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)」を目指します。
約3kmの山道を歩きながら丁寧に説明して下さるガイドさんです。
途中にはいくつもの遺跡があり、その都度説明を受けながら「龍源寺間歩」に到着しました。
「間歩」とは、鉱山の掘り口の事をいうそうです。
「龍源寺間歩」は1715年に開発された代官所直営の坑道で600mもあり、現在唯一一般公開されている間歩です。
坑道見学の後は、山道を下り「町並み」を見学しました。
金沢の「こまちなみ」を思わせるような静かな町並みです。
ショーウィンドウの中で、悠然と寝ている猫にはビックリしました。
複式学級となっている小学校を残そうとするポスターもあちこちに貼ってありました。
お昼ご飯を食べて、帰路につきましたが、大野町に到着したのは、午後11時30分頃。
やはり島根は遠かった・・・・。